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DATE: CATEGORY:あかりの思い出
(ギューッパチンギューッパチン・・・)

胴体を握ると、親指と人差し指の先端を窄めたり広げたりするのがすっかり癖になっていました。

「お母さん、ボタン、かたくなったりやわらかくなったりするね。」

練習しているうち、ボタンタッチが変化していくのに気づきました。微笑みかけると、母は指先を触ってくれました。

「どれ。やわらかーいね。」

(ギューッパチン・・・・・)

「1つ上げてみるね。これくらい力かけて。」

(カチッ)

親指をスライドに戻し、ゆっくり操作しました。

「止まったね。」

「点くかな?」

(ギューッ)

親指を素早くボタンの真上に移すと、押下させました。

「点いたね。」

人差し指でボタンの側面を挟み、押下させたままにして、いっしょに筒先を覗き込みました。

「どんな感じ?」

「ちょっと硬くなったね。」

「うーん。」

「ボタン挟んでいると戻らなくていいよねぇ。でも、お母さんは、あんまり、ここでは点けていないんだよ。」

「指が痛くなって離すと消えちゃうもんね。もう1つ動かすよ。どう?」

(カチッギューッ)

「ずっと点いているね。すっごく硬くなったね。」

「そう。ボタンをふわっと凹ませて、スライド動かすとチラッとするだけで点いていていいみたい。これ、右だけで出来るようになったよ。じゃぁ、戻すよ。どう?」

(カチッギューッ)

「だんだん軟らかくなってきた。」

「まだ点いている。消すよ。どう?」

(カチッギューッ)

「クニャクニャだね。」

「そう。おもしろーい。」

「そうだね。ボタンをおいたしながら、腕をこうやって動かしてごらん。」

母は指先に触れながら手首をグイッとつかむと、照射先を示して筒先を向けさせました。

「あっ、輪が小さくなった。」

「近くを照らすときはこうして。」

「はーい。色が濃くなるんだね。」

「そうだよ。今度、後ろに動かしてごらん。」

「輪が大きくなった。色が薄くなった。」

「そうだね。遠くを照らすときはこうするんだよ。やってみな。」

「はーい。」

「チクチクするから、照らしてごらん。」

「はーい。」

2つの動作をいっしょにやるのはけっこう難しかったですが、操作を楽しんでいました。母の動きに合わせながら、灯りを途切れさせないようにして照らしていました。

「あぁ、おねむだね。」

「うん。」

まどろみ出すと、消灯させて胴体を胸元に抱えました。母に膝枕をしてもらい昼寝の時間になりました。
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